師匠の死 

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2014年06月05日

師匠の死

私は大学卒業後昭和48年4月から昭和52年12月までの5年間(正確には4年と9ヶ月)、東京都千代田区丸の内にあった監査法人 朝日会計社(現・有限責任 あずさ監査法人)に勤務したことがある。その時の師匠である森田松太郎先生が先日お亡くなりになった。今思えば多くの有名企業に監査補助者として業務に従事させていただいた。随分昔のことである。

三井不動産では、関係会社であるオリエンタルランドの東京湾の埋め立て現場で海上に張り巡られた鉄管を数えながら鉄管の上を歩いた恐怖の思い出(落ちたら、ヘドロの中で窒息死しそう?)がある。当時、一部の人が成功するか否か心配していた今のディズニーランドである。

朝日麦酒はまだスーパードライが出る前で、シェアの低下(確か10%くらい)に苦しんでいた。戦後まもなく、企業分割される前は大日本麦酒という会社名で、分割された結果、朝日とサッポロの2社になったと聞いた。分割当時のシェアは60%を超えていたらしい。私が朝日麦酒にお邪魔していた頃のキリンのシェアは60%超だった。スーパードライの大ヒットにより、シェアを伸ばし、今やキリンと肩を並べるシェア30数%。当然、私が飲むビールはアサヒスーパードライ。

合併した大阪商船三井船舶(通称・商船三井)にも行かせてもらった。赤坂のTBS会館の中にあり、仕事終了後、地下のカレー屋で同僚と食事するのが楽しみだった。

仕事では、行く先々で「現金実査」(金銭出納担当者の保管する現金を数え、出納帳との一致を確かめる監査手続)を担当した。その当時は気づかなかったが、その後、浜松で独立開業してこの「現金実査」の意味が理解できた。現金の管理は会計処理の出発点のみならず、経営管理の出発点である。現金も正確に管理できない会社が在庫や売掛金・買掛金などを正確に管理できるはずはない。

中小企業では、社長やその身内が現金を管理しているため、管理がルーズなところが少なからずある。しかし、現金の管理もできない会社に発展はない。

毎日、出納帳と実査額との照合を励行することは意外と難しい。担当者任せにするのではなく、必ず、毎日、責任者が検印すれば、担当者も励行せざるを得ない。

師匠の死は、あらためて私に貴重な教えを思い起こさせてくれた。       合掌。


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