2022年06月30日
公認会計士試験で不正
罰金136億円(米国)
大手監査法人アーンスト・アンド・ヤング(EY)は、従業員が公認会計士試験で数年にわたって不正を行っていたこと、また、不正の可能性を知りながらアメリカ証券取引委員会(SEC)の調査中に公表しなかったことを認め、SECに罰金1億ドル(約136億円)を支払うこととなった。SECは、過去数年にわたり、相当数の従業員が公認会計士試験の倫理科目や他の科目でカンニングをしていたと発表した。
監査法人や公認会計士は企業の財務諸表を監査し、不正を摘発する責任を負っている立場の専門家であり、今回の行為はまさに言語道断と言える。日本でも公認会計士に義務付けられている研修の履修についての不正が話題になったことがある。
失われた信用を回復することは容易ではない。「コンプライアンス」がますます重要になってくる。人間は誰しもマンネリに陥り、自分の置かれた状況がわからなくなることが多い。自ら襟を正さないと外部からの圧力はますます強くなり、我が身を滅ぼすことになりかねない。どの業界にも当てはまる事象であり、常に新たな気持ちでことに当たる必要性を感じる。