新年明けましておめでとうございます。今年も皆様にとって良い一年でありますよう祈っております。
年末年始、忘年会・新年会と忙しい中、体調を崩さぬよう注意が必要です。私自身、そんな中、様々な経営者と接する機会が多くありました。ある団体でのパーティのあと、H社の会長が、参加していた約20数名を二次会に誘ってくれました。私もその一人として参加した次第です。費用はその経営者が持ってくれるとのことでしたので、乾杯の音頭を指名された私は、「H社の交際費の予算が余っているとのことですので、皆さん遠慮せずにいただきましょう。・・・」と言って、乾杯の音頭を取りました。しかしながら、後に私は赤恥を書く羽目になりました。その経営者曰く、「俺は、会社で予約したパーティ以外は全て、個人で費用を支払う。公私混同は会社崩壊の始まりで、絶対ダメだ。」と遠州弁丸出しで熱っぽく語ってくれました。
確かに、私もいろいろな会社を見てきましたが、立派な会社は、経営者が公私の区別をしっかりつけており、私的費用を会社につけ回すようなことはない。経営者が公私混同した行動をとっていれば、従業員もそれに近い行動となり、稼ぎに比べ出費がかさみ、結果的に会社は儲からなくなる。所詮、会社の利益は売上高の数%である。入ってきた金の95%超は必死にやっても出て行ってしまう。少し油断しただけで、出費は入ってきた金の97~8%となり、やがて100%を越えて赤字となる。
会社は他社との厳しい競争に晒されています。少しでも自社の強みを強化し、入ってくる金を多くするとともに出費を少なくすることで利益を計上することができます。出費を少なくすることの出発点は、経営者が公私混同した行動を取らないことです。破竹の勢いで成長しているH社の理由の一つをしみじみ感じた昨年末の出来事でした。
今年も身を引き締めて頑張りたいと思っています。よろしくお願いいたします。