決算書は、貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書、注記表からなっております。このうち、貸借対照表は企業の期末時点における財政状態を表し、損益計算書は一年間の経営成績を表しております。株主資本等変動計算書は、資本金、資本剰余金、利益剰余金等の一年間の変動を表しております。注記表はこれらに対する補足説明書です。
これらの決算書を作る目的には色々ありますが、一番重要な目的は「経営管理目的」です。決算書は人間の通信簿や健康診断書に該当するものであり、過去からの変化の状況、同業他社との比較や決算書の内容を分析することによって自社の強み、弱点を把握し、経営計画通りに推移しているか否かを把握するとともに今後に向けた経営改善の方策を立案するための基礎資料となります。
さらに、この決算書によって自社の状況を取引先に伝えることによって取引拡大の道が開けます。これを「信用目的」といいます。正しい決算書を迅速に作成し、取引拡大のための道具として利用することで会社の発展につなげましょう。
もう一つの目的は「租税目的」です。会社は毎年、決算書を基に税務申告書を作成しなければなりません。このために決算書を作成しているという会社が多く見受けられます。これだけでなく、決算書を「経営管理目的」「信用目的」として利用することで会社の発展のために役立てましょう。
2020年02月27日
決算書の役割
なぜ決算書を作るのか