税金はなるべく安くしたいと考える経営者は少なくない。必死に努力して捻出した利益に対して、さらに税金を持っていかれる。楽しいはずはなく、誰しも不愉快になるのも頷ける。しかしながら、少し考えてほしい。税金がなかったら、道路も橋も学校も公園もできない。教育も医療も金持ちだけが受けられるということになりかねない。
これらの恩恵を国民平等に受けられるようにするには、国民全員が相応の税金を負担する必要がある。部活の会費で部活ができるのと同様、国民生活も税金で成り立っている。ただ、部活のための部費との最大の相違点は全員一律ではなく、税金の場合は、所得税にしろ、相続税にしろ、それぞれの所得額や遺産総額等により差がある(累進課税)ことだ。
日本はそれぞれ所得税や相続税を自主的な申告によって納税することになっている。したがって少しでも安くしたいという気持ちが芽生えてくる。無駄に多くの税金を払う必要はないが、脱税は国民の義務を放棄した大きな罪である。節税と脱税は紙一重。安くしたいという思いが脱税とならないよう、自らの心に手を当てて、お天道様の下を堂々と歩む人生を送りたいものです。そうすれば、いつか必ずいいことがあると信じて。
2020年07月21日
税金はなぜ払わなければならないのか?
税金はなるべく安くしたいというのは万人共通の思い