中小企業と大企業とでは、経営体制が大きく相違する。
大企業では、取締役会が組織され、毎月初めに前月の月次業績の検討会が開かれている。ここでは、前月の経営数値に基づき、問題点を洗い出し、実行に移すための検討が行われる。常に、「 Plan – Do – Check- Action 」が行われているのである。
一方、中小企業では、役員は同族もしくは少人数の場合が多く、実質的には開催されていない場合が大半である。また、社長自ら現場従業員も兼ねているため、会議等に時間が取れないことが多い。このため、経営改善が行われず、20年前、30年前と全く同様の経営状態となっている。社会の構造変化はめまぐるしく、企業を取り巻く経営環境の変化も著しい。会社も変わらなければ、時代に取り残されてしまいます。しかしながら、このような会社が中小企業の大半である。変化に対応していても、「会社の寿命30年」と言われるほどの時代である。ぬるま湯に浸かっていたら、いつの間にか高温の湯で茹だってしまい、ついに死んでしまった、「茹で蛙」と言われぬよう、経営体制を見直すことが重要である。当事務所でも全く同様、つい油断すると、20年前に作った書類の雛形がそのまま使われていることがある。「現状維持は破滅に通ずる。」という言葉を常に意識し、変化に対応していかねば企業は継続できない。
経営体制を再構築することが中小企業の生き残りに不可欠となっている。もちろん、これができていて、たくましく発展している企業もたくさんある。すべての企業が社会に必要な存在価値のある会社(黒字企業)となるよう、変わらなければならない。当事務所も例外ではなく・・・。
まずは、経営計画の策定から始めましょう。