新制度の概要
公認会計士試験は、短答式と論文式のバランスを見直す方向で制度変更が進んでいます。短答式は基礎力を広く測る設計へ、論文式は思考力・論述力をより重視する方向です。入口(短答式試験)の過度なふるい落としを抑えつつ、出口(論文式試験)での能力判定を適正化する狙いが示されています。
新旧比較
【短答式】
・旧:1問あたり配点の偏りが大きく、特定問題の失点が致命傷になりやすい
・新:問題数・時間等を調整し、1問あたり配点の偏りを縮小。また、令和9年第1回の短答式試験から、英語による出題が全体の1割程度実施されます(サンプル問題も公表されています)。
【論文式】
・旧:合格基準(得点比率)は52%。
・新:合格基準(得点比率)を54%へ段階的に引上げ(論述力・応用力をより重視)
思い返すと、私が合格したのは短答式試験が年2回になった最初の年でした。制度変更時は不安もあると思いますが、受験生の方にとっては、戦略的に効率の良い準備が求められます(この点、監査におけるリスク・アプローチの考え方に通じるものがあります)。
水野隆啓
浜松市/会計事務所/公認会計士/税理士/公認会計士試験/制度変更/英語による出題
- Posted by 2025年12月27日 (土) |
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