週末に京都へ行ってきました。
冬の特別公開があると聞き、妙心寺の衡梅院へ。
妙心寺派四派の源流である雪江禅師の寺にちなんだ
四派の源流「四河一源の庭」が有名です。
妙心寺の開基(創立者)は、花園天皇(後醍醐天皇の父)
ですが、時の住持が、応永の乱を起こした大内氏と
気脈を通じたことで、足利義満の怒りを買い、
寺地・寺産を没され、一時は中絶までに追い込まれました。
しかし、応仁・文明の乱が終わり、
細川家の援助の下、復興に尽力したのが雪江禅師です。
雪江禅師は、寺領荘園の年貢に頼っていた
それまでの経営を改め、
大名をはじめとする多数の信徒からのお布施により、
田畑・山林の所有に基礎を置く経営へと転換させました。
優秀な弟子4人を競わせ、教団の運営組織を確立し、
今川・織田・武田といった有力な戦国大名の帰信を得て、地方へ拡散。
さらには、15世紀のその時代に、
米銭納下帳(べいせんのうげちょう)という会計帳簿を作り、
寺院の財政を管理し、経営の安定に努めました。
衡梅院にある「四河一源の庭」は、
妙心寺発展の礎を築いた雪江禅師と4人の弟子を表現したもので、
杉苔に石組みと楓が調和する素敵な庭園ですが、
「人事」と「財政」の管理は、
いつの時代の経営にも、有効であることを再認識しました。
石巻
- Posted by 2015年02月01日 (日) | コメント(0)
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