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連載第4回、最終回です!
前回終盤で軽く触れましたが、昨今のエコドライブ運動の原点の一つとも言える、アイドリングストップについて書いていきます。
まず、自動アイドリングストップ装置には種類があり、車両の大きさというよりは主に用途で別れている様です。概ね以下の4通りに分けられます。尚、基本的にアイドリングストップメインスイッチが設置されており、その操作次第では自動アイドリングストップが一切作動しません。
1. MT車の場合(半手動)
車両停車中にシフトレバーがニュートラルの状態でクラッチペダルから足を離すとエンジン停止、同じく再度踏み込むとエンジン始動。
2. AT車の場合
・半手動タイプ
車両停車中にセレクトレバーをニュートラルに入れるとエンジン停止、同じくドライブ等他の位置へ入れると再始動。車両サイズが特段には大きくない営業車向けの車種(トヨタ自動車「コンフォート」他)を中心に採用。
・半自動タイプ
車両停車時に自動でエンジン停止、左足のエンジンスタートペダル又はセレクトボタンボックス内のエンジンスタートボタンで再始動。車両サイズが特に大きい営業車向けの車種(いすゞ自動車「エルガ」他)を中心に採用。
・全自動タイプ
車両停車時に自動でエンジン停止、アクセル踏み込み又は車両転動等で再始動。主に自家用車向けの車種(多車種につき採用例割愛)で採用。
但し、作動には様々な条件があり、シートベルト着用を感知する物、駐車ブレーキが必須の物、フットブレーキの強い踏み込みが必要な物、フットブレーキの緩解で再始動する物、身振りでセンサーが作動し再始動する物、ウインカーやハザードランプ等で機能が無効化される物等々様々な種類があります。又、エンジン再始動直後の再アイドリングストップが可能な物と一定の走行が必要な物に分かれます。その他、全自動タイプを中心にバッテリー状態や水温等で細かく条件判定をする物も多数存在します。
車両停車の判定も完全停車の物から微速でエンジンストップする物迄幅がある他、出力の小さい簡易的なモーターを備える等の方法によりクリープはモーターで行ってエンジンを停止する車種(スズキ「ワゴンR マイルドハイブリッド」他)もあります。
この他、後付けのアイドリングストップ装置では上記方式に類似するタイプの他にもエンジンストップレバーを設置して半手動タイプに近い操作方法でアイドルストップする物をはじめ、様々な方式があります。
又、アイドリングストップに適応させる為にバッテリーを強化させるだけではなくアイドリングストップ専用に回生ブレーキを搭載する事例も存在します。
一方で、アイドリングストップ中の挙動も色々なパターンがあり、空調は冷房から送風に切り替わる物もあれば冷媒やモーター補機等を使用してアイドリングストップ中も冷風を出す物もあります。
そして車両の転動やバッテリー状態等を判断してエンジンが自動再始動し得る物とそうではない物がある他、
アイドリングストップ中は自動的に前照灯が消灯し車幅灯のみに切り替わる物等随所で挙動が異なります。
余談ですが、エンジン停止中の挙動という観点では、乗用自動車ではイグニッションキー/スイッチをACC位にした場合には前照灯は点いたままでも ウインカーやワイパー等は作動しない物が多いですが、貨物自動車ではACC位でもウインカー等は作動する代わりに灯火類は消灯する物が多く、旅客自動車では空調を除きいずれも作動したままとなる物が多い様です。
一つに「エンジンを停止する」といっても状態は様々ですね。
と、今回はこの辺で筆を止めさせて頂きます。
内容に偏りがある事とは存じますが、ざっくりと低公害自動車について解説したつもりです。
総括として「どれが良いか」等について敢えて言及する事は致しませんが、もしご参考になれば幸いでございます。
初の試みである連載に長らくお付き合い頂きましてありがとうございました。
前回終盤で軽く触れましたが、昨今のエコドライブ運動の原点の一つとも言える、アイドリングストップについて書いていきます。
まず、自動アイドリングストップ装置には種類があり、車両の大きさというよりは主に用途で別れている様です。概ね以下の4通りに分けられます。尚、基本的にアイドリングストップメインスイッチが設置されており、その操作次第では自動アイドリングストップが一切作動しません。
1. MT車の場合(半手動)
車両停車中にシフトレバーがニュートラルの状態でクラッチペダルから足を離すとエンジン停止、同じく再度踏み込むとエンジン始動。
2. AT車の場合
・半手動タイプ
車両停車中にセレクトレバーをニュートラルに入れるとエンジン停止、同じくドライブ等他の位置へ入れると再始動。車両サイズが特段には大きくない営業車向けの車種(トヨタ自動車「コンフォート」他)を中心に採用。
・半自動タイプ
車両停車時に自動でエンジン停止、左足のエンジンスタートペダル又はセレクトボタンボックス内のエンジンスタートボタンで再始動。車両サイズが特に大きい営業車向けの車種(いすゞ自動車「エルガ」他)を中心に採用。
・全自動タイプ
車両停車時に自動でエンジン停止、アクセル踏み込み又は車両転動等で再始動。主に自家用車向けの車種(多車種につき採用例割愛)で採用。
但し、作動には様々な条件があり、シートベルト着用を感知する物、駐車ブレーキが必須の物、フットブレーキの強い踏み込みが必要な物、フットブレーキの緩解で再始動する物、身振りでセンサーが作動し再始動する物、ウインカーやハザードランプ等で機能が無効化される物等々様々な種類があります。又、エンジン再始動直後の再アイドリングストップが可能な物と一定の走行が必要な物に分かれます。その他、全自動タイプを中心にバッテリー状態や水温等で細かく条件判定をする物も多数存在します。
車両停車の判定も完全停車の物から微速でエンジンストップする物迄幅がある他、出力の小さい簡易的なモーターを備える等の方法によりクリープはモーターで行ってエンジンを停止する車種(スズキ「ワゴンR マイルドハイブリッド」他)もあります。
この他、後付けのアイドリングストップ装置では上記方式に類似するタイプの他にもエンジンストップレバーを設置して半手動タイプに近い操作方法でアイドルストップする物をはじめ、様々な方式があります。
又、アイドリングストップに適応させる為にバッテリーを強化させるだけではなくアイドリングストップ専用に回生ブレーキを搭載する事例も存在します。
一方で、アイドリングストップ中の挙動も色々なパターンがあり、空調は冷房から送風に切り替わる物もあれば冷媒やモーター補機等を使用してアイドリングストップ中も冷風を出す物もあります。
そして車両の転動やバッテリー状態等を判断してエンジンが自動再始動し得る物とそうではない物がある他、
アイドリングストップ中は自動的に前照灯が消灯し車幅灯のみに切り替わる物等随所で挙動が異なります。
余談ですが、エンジン停止中の挙動という観点では、乗用自動車ではイグニッションキー/スイッチをACC位にした場合には前照灯は点いたままでも ウインカーやワイパー等は作動しない物が多いですが、貨物自動車ではACC位でもウインカー等は作動する代わりに灯火類は消灯する物が多く、旅客自動車では空調を除きいずれも作動したままとなる物が多い様です。
一つに「エンジンを停止する」といっても状態は様々ですね。
と、今回はこの辺で筆を止めさせて頂きます。
内容に偏りがある事とは存じますが、ざっくりと低公害自動車について解説したつもりです。
総括として「どれが良いか」等について敢えて言及する事は致しませんが、もしご参考になれば幸いでございます。
初の試みである連載に長らくお付き合い頂きましてありがとうございました。
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監査課 田中
- Posted by 2017年09月28日 (木) |
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