当期からは26社増える見込みで、
上場企業において経営状況を計るものさしは
IFRSがスタンダードになってきました。
一方で、IFRS導入企業の決算書をみると、
今までの、つまり日本基準とは、
あまりにも乖離する会計処理によって、
利害関係者の判断をミステイクさせるリスクがあります。
例えば、当期の決算書では、
・子会社で計上している減損を
連結する親会社では認識していない(ソフトバンク)
・過去に減損した株式の
戻入を計上している(三菱商事)
と日本基準では考えられない会計処理が織り込まれています。
現在、日本企業では、
IFRS、米国基準、日本基準、JMISの
4つから会計基準を選ぶことができますが、
決算書の数字は変わってきます。
そのため、
単純に同業他社の決算書をならべて
見比べても、意味は乏しいし、
同じ会社でも、会計処理を変更していれば、
経年比較もしかりです。
決算書を読み込んで分析する力がますます必要ですが、
決算書に限らず、直感的に感じる違和感等について、
「なぜ」という疑問を持ち、
原因探究する姿勢の意識を持つことの重要性を意識しました。
監査課 石巻
- Posted by 2015年04月30日 (木) |
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