浜松市の新行政区名案 

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浜松市の新行政区名案
2024年(令和6年)1月1日より再編される、浜松市(Hamamatsu City)の新しい行政区の区名案が発表され、小学生以上の市内在住者の投票が可能です。
過年の住民投票の結果や先般のパブリック・コメントの結果ならびに各種公表資料などを踏まえると、行政区再編の実施が民意を反映しているのか、きちんと効果があるのか、など適切性に疑問が残る部分がないとはいえないところですが、既に3区案で決定していますので新しい区名を適切に選定したいところです。

今回行政区名投票を募集しているのは、現行行政区域のまま残存する天竜区(Tenryū Ward)を除いたA区B区の2区です。
A区中区(Naka Ward)東区(Higashi Ward)西区(Nishi Ward)南区(Minami Ward)北区(Kita Ward)うち旧:浜名郡(Hamana District)(三方原村(Mikatahara Village))域、具体的には初生町三方原町東三方町豊岡町三幸町大原町根洗町(いわゆる三方原地区)が、
B区北区(Kita Ward)うち旧:引佐郡(Inasa District)(都田村(Miyakoda Village)引佐町(Inasa Town)細江町(Hosoe Town)三ケ日町(Mikkabi Town))域、具体的には新都田一丁目新都田二丁目新都田三丁目新都田四丁目新都田五丁目都田町滝沢町鷲沢町神宮寺町引佐町金指引佐町井伊谷引佐町横尾引佐町白岩引佐町黒渕引佐町栃窪引佐町田畑引佐町奥山引佐町狩宿引佐町谷沢引佐町伊平引佐町花平引佐町三岳引佐町兎荷引佐町川名引佐町西久留女木引佐町東久留女木引佐町東黒田引佐町西黒田引佐町的場引佐町田沢引佐町四方浄引佐町別所引佐町渋川細江町三和細江町広岡細江町小野細江町気賀細江町中川三ヶ日町佐久米三ヶ日町都筑三ヶ日町駒場三ヶ日町大谷三ヶ日町津々崎三ヶ日町宇志三ヶ日町三ヶ日三ヶ日町岡本三ヶ日町摩訶耶三ヶ日町只木三ヶ日町福長三ヶ日町日比沢三ヶ日町平山三ヶ日町釣三ヶ日町本坂三ヶ日町鵺代三ヶ日町下尾奈三ヶ日町上尾奈三ヶ日町大崎(いわゆる都田地区引佐地区細江地区三ヶ日地区)浜北区(Hamakita Ward)が、
それぞれ該当します。

では、新しい行政区名候補を見て行きましょう。
先日行われた行政区名候補募集アンケートの上位候補から一部が除外され、選択候補として挙げられています。
なお、現行の区名は採用しないこととされており、行政区名候補募集アンケートに於いても除外する旨が記載されていました。

まずA区から。
青区(Ao Ward)奏区(Kanade Ward)渚区(Nagisa Ward)灘区(Nada Ward)は、当地域に由緒のない瑞祥地名である。固有名詞としての使用例も「渚」が西区舞阪町弁天島に位置する渚園に見られる程度(※遠州灘の灘は総称名詞たる普通名詞)。特に青区は瑞祥地名としては網走郡大空町と良い勝負になるであろう。語感の悪さも特徴的である。
それ以外は、曳馬野区(Hikumano Ward)と、方角地名である中央区(Chūō Ward)広域地名である遠州区(Enshū Ward)のみ。
曳馬野区 曳馬野については指している地区範囲が定かでないものの、概ね三方原台地周辺とされており区内全域を指すとは考え難い。
余談だが、旧浜名郡曳馬町域すなわち概ね曳馬校区(曳馬学区)を指す曳馬地区と字面が似ている。
中央区 現行の7区の選定の際に、区名投票にて2位の中区を抑えて1位に輝いていたにも関わらず、新町・松江町・馬込町の住居表示で成立した中央一丁目・中央二丁目・中央三丁目と紛らわしいことや概ね元城校区(元城学区)を指す中央地区という呼称が存在することから否決された過去を持つ。現行区名はNGなので、今回の再編では中区がNGで中央区がOKということになる。
遠州区 遠江国→浜松県→遠州地方を指す地域名。浜松市は遠州の中でも西遠地区(天竜区は北遠地区)に位置しており、A区に至っては遠州地方を構成する1都市のうちの1行政区に過ぎないため区名候補としては俗にいう僭称地名であるが、奥州市(Ōshū City)さぬき市(Sanuki City)丹波市(Tamba City)美濃市(Mino City)伊豆市(Izu City)伊勢市(Ise City)など近年流行りのキラキラ地名としては例がない訳ではない。なお、広大な地域名に対する方角地名である北九州市(Kitakyūshū City)南九州市(Minamikyūshū City)四国中央市(Shikokuchūō City)なども僭称地名に分類する場合がある。

次にB区
青葉区(Aoba Ward)橘区(Tachibana Ward)万葉区(Manyō Ward)緑区(Midori Ward)みどり区(Midori Ward)は、当地域に由緒のない瑞祥地名である。固有名詞としての使用例は「万葉」が万葉の森公園に見られるものの、万葉の森公園は万葉集(万葉歌)に由来しており、全国に点在する万葉歌碑そのものは(今後)B区となる浜北区平口の万葉の森公園のみならず(今後)A区となる中区鹿谷町の浜松文芸館跡地ほかにも存在する。
それ以外は、北浜区(Kitahama Ward)浜名区(Hamana Ward)のみ。
北浜区 区名案の由来に2通りの解釈が生じ得るので、それぞれ記載する。
北浜村由来 浜名郡の北に由来する方角地名。下記の通り、のちに合併して現在の浜北区域を町域とする浜北町へ移行しているが、現在に至るまで浜北の2大地区のうちの1つとして北浜地区の呼称が残存している。
大字平口(後述の通り小野口村へ)を除く平貴村と美島村が合併して発足した。平貴村は平口と貴布祢に由来する合成地名で、平口村、貴布祢村、沼村、道本村、小林村が合併して発足。美島村は美薗と寺島に由来する合成地名で、東美薗村・西美薗村・寺島村・横須賀村・中条村・高畑村・油一色村・豊田郡本沢合村が合併して発足。
北区浜北区による合成地名 そもそもの北区は方角地名である。
浜北区は浜名郡浜北町が単独市制施行した浜北市に由来する。なお、浜北町は浜名町・北浜村・赤佐村・中瀬村・引佐郡麁玉村の合併により発足したものであるが、当初より市制施行が目論まれており、市名候補は浜名市(Hamana City)天竜市(Tenryū City)北浜市(Kitahama City)美薗市(Misono City)浜北市(Hamakita City)の5候補であった。史実の天竜市は磐田郡二俣町(新)が単独市制施行した浜北市に隣接した都市であるが、この当時は合併前の磐田郡二俣町(旧)・上阿多古村・熊村・光明村・下阿多古村・龍川村であった。
浜北の地名そのものは俗に浜松市の北に由来する方角地名説や北浜村と浜名町の合成地名説が唱えられるがこれは誤りで、浜名北部町村建設協議会の名の通り浜名郡の北に由来する方角地名が正しいとされる。
浜名区 区名案の由来に複数の解釈が生じ得るので、それぞれ記載する。
浜名町由来 浜名郡に由来する地名。当町域は旧来の浜名郡域ではなく元々長上郡に属していた地域であるため、町名自体が広義の僭称地名に区分されうる。
前述の通り、のちに合併して現在の浜北区域を町域とする浜北町へ移行しているが、現在に至るまで浜北の2大地区のうちの1つとして浜名地区の呼称が残存している。
小野口村が単独町制施行して発足した。小野口村は小松・内野・平口に由来する合成地名で、大字半田(有玉村・中郡村と合併し積志村へ)を除く小野田村と平貴村大字平口が合併して発足。小野田村は小松・内野・半田に由来する合成地名。平貴村については前述。
西浜名村東浜名村由来 浜名湖に由来する方角地名だと考えられる。しかし、実際には西と東の境は浜名湖ではなく猪鼻湖で分かれているため、単一の浜名村だったものが分裂して相対的に西・東と振ったなどの可能性、あるいは浜名湖の枝湾である猪鼻湖そのものを浜名湖に含めるものとして命名した可能性などが考えられる。
2村ともに敷知郡に所属していたが他の敷知郡域と異なり浜名郡へ合併(厳密には新設合併)せず引佐郡へ合併(厳密には新設合併)した。
引佐郡西浜名村が単独町制施行し引佐郡三ヶ日町となったのち、引佐郡東浜名村と合併し引佐郡三ケ日町となった。
現在の三ヶ日地区に当たる。
浜名郡由来 元来の郡域は白須賀村(Shirasuka Village)(現:湖西市(Kosai City)白須賀)のみで浜名湖に面してはいなかったが、浜名湖にちなんだ郡名だと考えられる。そのため、命名当時の視点に立てば、郡名自体が広義の僭称地名に区分されうる。
湖西市(Kosai City)A区のそれぞれ全域も浜名郡を構成していたので、区名候補としては広域地名に当たり、俗にいう僭称地名の部類に入りうる。
そもそもB区のうち都田地区・引佐地区・細江地区・三ヶ日地区(すなわちB区となる地域のうち現行の北区に所属する地区)は引佐郡に所属しており浜名郡となった史実はなく、それ以外のB区となる地域(すなわち現行の浜北区)だけが浜名郡に所属した歴史を持つ。
面積割合で考えれば引佐区の方が地理的に正当。
A区の区名として採用するのであれば、現行の北区に所属する三方原地区を含む全域が浜名郡に所属した史実を持つため、その点での不整合は生じない。
浜名湖由来 浜中湖が転訛して浜名湖になったと言われている。京から近い琵琶湖が近つ淡海、遠い浜名湖が遠つ淡海と呼ばれており、それがそれぞれ転訛して近江・遠江という律令国名となった話は有名。
湖西市(Kosai City)A区も浜名湖に面している上、B区そのものも浜名湖岸の地区だけでなく天竜川沿いの地区を含むので、区名候補としては俗にいう僭称地名の部類に入りうる。
そもそも現代では単に浜名湖を指して浜名と称することは稀であり、浜名湖区湖北区湖東区などの方が浜名湖に由来するとわかりやすい。
なお、竜池村(*1)・中瀬村(*2)・赤佐村(*3)は曾て天竜川左岸に位置していたため豊田郡の所属でしたが、天竜川の流路変更により天竜川右岸となったため、郡制施行時に浜名郡へ移行しました。
郡制施行前に合併により長上郡美島村へ移行した、豊田郡本沢合村も同様に曾ては天竜川左岸でした。
(*1)竜池村は


余談ですが、この記事の執筆中に通学区域を指して学区とも校区とも呼ぶことを再認識しました。
概ね東日本では学区、西日本では校区が主流とのことですが、
個人的には単体で指す場合は「学区」、地区名と併せる場合(複合語)は「●●校区」と呼ぶことが多い印象があります。
皆様はどちらでしょうか?(笑)

監査課 田中



  • Posted by 2022年09月22日 (木) | コメントコメント(0

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