所得税の確定申告の季節となりました。この季節になると必ず思うことがあります。それは、サラリーマンの所得税(サラリーマンの所得税は一般的には、年末調整で確定します。)が恵まれていると思うことがしばしばあることです。
サラリーマン(税法上、給与所得者と言います。)の所得税の計算は、給与収入から一定の控除(給与所得控除)を差し引いた額(給与所得の金額)が元となります。この給与所得控除の金額は、最低でも65万円が認められています。
給与所得の金額は、年収200万円の人は122万円、年収300万円の人は192万円、年収400万円の人は266万円、年収500万円の人は346万円となっています。逆から見ると、年収200万円の人は78万円、の300万円の人は108万円、400万円の人は134万円、500万円の人は154万円が税金のかからない収入金額となっています。給与所得控除は、サラリーマンの必要経費ということもできますが、金額があまりにも大きすぎます。
これを見てもわかると思いますが、サラリーマンは7割課税と言っても過言ではないくらい恵まれているのです。収入の3割は給与所得控除という大きな恩典を持っているからです。これを改善しようとすると、メディアも一斉にサラリーマン増税と騒ぎ立てますが、恵まれすぎている恩典を削ることは、致し方ないことだと思います。
日本の財政危機を防ぐため、消費税の増税が叫ばれている昨今ですが、その前にやるべきことはまだまだありそうです。
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