「学問に王道なし」という言葉がある。会社経営にも王道はない。だから、どの会社もそれぞれ違う特徴を持っている。しかしながら、いい会社、発展している会社の共通点はないわけではない。
会社に最低限必要なもの、それは「経営理念」であろう。中小企業には、経営理念のない会社が多い。経営理念があれば必ず発展するというものではないが、経営理念がなくて発展している会社は見たことがない。
人口が減少し、市場が縮小する中、企業の競争はますます激化している。この競争を勝ち抜くためには、自社の特徴を発揮し、それを取引先に理解してもらい、数ある会社の中から自社を選んでいただく必要がある。そのための出発点が「経営理念」である。どんなことでもいい、「当社はこういうことで社会に貢献したい。」、「当社はこういう会社でありたい。」と思うようなことがあれば、それを書き出し、文章化することが肝要である。経営理念が決まれば、それに近づくためにどういう経営行動を取るべきか等の経営戦略、経営計画と発展させ、その実現に努力していく過程が「経営」である。
そのためには、「PLAN-DO-CHECK-ACTION」の経営サイクルが重要となる。計画をたて、実行し、それをチェックし改善すべき点は改善行動を取ることで、目標に一歩一歩近づいていく。そう簡単に目標には近づかないにしても、これを意識して行動しないより、確実に前進するはず。まずはやってみましょう。
そう簡単にできない、見つからないと言う人は多いと思います。成長企業の社長の話を聴いたり、見学に行ったり、常にアンテナを高くして情報収集に努めましょう。自社と業種が違う会社の情報でも役に立つものは意外と多いものです。
2012年08月04日