牛のレバ刺しが食べられなくなった。厚生労働省が、食中毒を防ぐためとして生食用の牛レバーの提供を禁止したことに始まる。もともと、昨年、一部の店で提供したレバ刺しを食べて数人の方が亡くなったことに端を発している。これに代わるものとして、最近では豚のレバ刺しを提供している店があり、厚生労働省が食べないようにと広報しているようだ。
毎年、正月に餅を喉に詰まらせて亡くなるお年寄りや子供がいるが、餅の販売は規制されていない。少し前、こんにゃくゼリーを喉に詰まらせて、幼児が亡くなるケースがあり、商品の改良に迫られた。フグを食べて亡くなった方も過去にいるが、今では、フグ調理師の資格を持った方がしっかり調理してくれるおかげで死者はいない。ならば、レバ刺しを禁止することより、生レバー調理師を免許制にするとか、業者に調理方法を徹底させることで十分ではないか。
車は事故を起こす危険性があり、死亡につながるから、車の販売を規制しようとは誰も言わない。車のない生活は考えられないからであろう。
少し前、日本は事前規制社会から自己責任社会に移行すると言われていた時期があったが、あいかわらず、日本政府のおせっかいは変わらない。
もっと重要なことが山積しているのに、全く・・・。