熱しやすく冷めやすいという性質は日本人特有のものかどうかはわかりませんが、昨日(6月30日)起こった走行中の新幹線のぞみ車内での焼身自殺のニュースで昨晩から今朝の番組でコメンテーターなどが、「荷物検査が必要などなど、こういうことを考えざるを得ない状況になっている。」という報道がされていた。確かに、恐ろしいことが起こったことは事実であるが、それほど大げさに考える必要があるのか疑問に感じている。安全性と利便性は相反するもので、安全性を追求すればするほど利便性は悪くなる。逆に利便性を追求すればするほど危険性は増す。今回の事件は極めて稀なもので、大げさに対処法を考える必要があるのだろうか。以前、回転ドアで子供が挟まれて死亡した時も同様に大騒ぎしたことを思い出す。
この世が便利になればなるほど危険性は増加する。身近なもので便利ではあるが危険なものは、飛行機、自動車、工場設備、建設機械等ほかにもいろいろある。すべて利便性と隣り合わせの危険性を抱えている。先日もドラム式の洗濯機に入ってしまった子供が亡くなった。風呂に落ちて亡くなる子供もたまにいる。あらゆる事故を防ぐ手立てはないといっても過言ではない。事故は減らすことはできても、壊滅させることは所詮無理なことと諦めるほかはない。利便性を追求しながら、いかに危険性を排除するかが人間の知恵である。自動車の自動走行システムも近い将来、現実のものとなるかも知れない。
2015年07月01日