「保育園落ちた。日本死ね」という一母親のブログが話題となった。国会でも取り上げられ、テレビ等でもコメンテーター等から様々な反響があった。少子化が問題となっている日本ではあるが、保育園の待機児童問題は一向に改善されず、少子化の要因ともなっている。国・地方あげて、待機児童問題を解決すべく対策に余念がないが、一朝一夕に解決できないのが実情である。乳幼児の保育には多額の経費が掛かり、行政の資金負担も大きなものとなっている。また、保育士の給与が安いため、保育士が不足しているばかりか、保育園を建設しようとすると近隣住民の騒音や交通渋滞を理由とする反対の声が上がり、建設が中止となるなど解決は容易ではない。行政は反対の声には弱く、それを受け入れることが良くあるが、建設してほしいという要望とを秤にかけて、調整する役割を責任をもってしっかり発揮すべきだと思います。
これに関連して、もう一つ感じていることがあります。それは、日本の人口構成であります。60歳以上の人の人数は、少子高齢化の影響で20代や30代の若年層の人数と比較してもかなり多い。しかも、これに加えて、若年層の投票率と高齢者の投票率には大きな差があります。
選挙の投票率である。ここ数年行われた県内選挙の世代別投票率(一部抜粋)は以下の通りであります。 (%)
選挙 |
全体 |
20代 |
30代 |
60代 |
70代 |
||||
H26衆議院(小選挙区) |
55.61 |
34.05 |
44.45 |
68.73 |
70.58 |
||||
H25参議院(選挙区) |
51.09 |
30.15 |
41.43 |
65.17 |
66.76 |
||||
H25県知事 |
49.49 |
27.82 |
37.63 |
64.48 |
70.22 |
||||
H27県議会議員 |
47.88 |
26.73 |
36.06 |
61.13 |
66.41 |
見て分かる通り、高齢者の投票率と比較すると若年層の低投票率は目を覆うばかりです。
老人施設はどんどん出来るのに、保育園はなかなか増えないのには、若年層の低投票率が影響しているのかも知れません・・・?