このところ日本はおろか世界中暗い話題ばかりの状況が続いています。
日本では、年金財政の危機的状況、国債残高1000兆円と言われる国家財政の破滅的な状況。そして企業に目を向ければ、かつて隆盛を誇ったソニー、パナソニックなどの家電産業衰退。自動車産業等製造業の海外進出による産業の空洞化。海外との人件費格差是正のための非正規社員の増加、人件費の減少、生活保護世帯は過去最高の200万世帯を超えた、などと明るい材料が乏しい状況が続いています。
海外に目を転じれば、ユーロ圏のギリシャ、イタリア、スペインなどの国債等の債務不履行の恐れがあるといわれ、IMFやユーロが巨額の融資を検討しているらしい。
未来は誰にもわからない。バブル経済も予言した人はいなかったし、天下のトヨタが赤字になることを予測した人はいなかったであろう。リーマンショックも現在のユーロ圏の財政危機も・・・。
誰しも現状分析はできても、将来予測は困難であり、未来予測は当たった試しがない。石油危機が叫ばれて石油は枯渇するのではと約2,30年前大騒ぎしたが、今や誰もそうしたことを叫ぶ者はいない。人口が60億人を突破すると世界食糧危機がくると学生時代に習ったが、60億人を突破した現在においても食料危機は少なくとも先進国においては起こっていない。発展途上国で食料を買えない貧しい人たちは数多くいるようであるが・・・。
世の中、明るい見通しを示す言葉が見つかりにくい状況だが、未来は暗いばかりではないはずであり、明るい陽射しは必ず出てくるものである。それが何かがわからないから、真面目な日本人は暗くなる。いくら考えても、どうせなるようにしかならないのは世の常。くよくよせずに前向きに生きるに限る。
そのうち、きっといいことが訪れる。雨はいつか必ずふり止むし、夜は必ず明ける。せめてカラ元気でも出して、明るく生きていきましょう。